1.【目的別】本を研修に活用する方法
研修における本の活用方法は目的ごとに異なります。これは、それぞれの目的ごとに目指すべきゴールが異なるためです。その目的は大きく以下の3つがあります。
・自身が研修を企画するため
・研修課題として読ませるため
・本の内容をもとに研修するため
この章では、それぞれの目的ごとに本の活用方法や効果を解説します。
(1)自身が研修を企画する場合
自身が研修を企画する場合、研修に関する知識やノウハウ、研修の方法、教え方のコツなどを体系的に学習できる本を参考にするのがおすすめです。
研修について体系的に理解することで、もたらしたい効果と研修方法をセットで考えられるようになります。そのため、自社の現場ですぐに実践できる研修を企画しやすくなるでしょう。
具体的な活用方法としては、研修企画に関する本をいくつか揃え、基本的な研修の実施方法や研修の進め方を吸収した上で、自社の課題にマッチする具体的な内容を検討していく、といったものです。研修の知識がない状態で研修を0から企画することは難しく、意図した効果が望めるとは限りません。また、研修について部分的に学習しても、他の企業の研修例を真似ただけとなり、狙った効果を得づらくなります。
Web記事も情報収集方法の1つです。ただし、断片的な情報しか記載されてないことが多く、複数の記事を読んでも体系的な知識を得づらいと言えます。また、中には執筆者が分からない記事もあり、信頼性も高いとは言えません。
(2)研修課題として読ませる場合
社員の研修課題として読ませる場合は、基礎知識の習得を効率的にさせるために本を活用するのがおすすめです。現場でも基礎的かつ汎用的なビジネススキルの定着は望めますが、業務という特性上、部分的な知識・スキルの獲得になってしまいます。
具体的には、新入社員に現場のみで場当たり的にメールのマナーや取引先への挨拶などの定着を図ると、経験していないパターンのたびに先輩社員が教えなければならないことが該当します。
研修課題として活用する場合、獲得させたい基礎知識に関する本を読ませた後、定着度を図るためにテストを実施する方法が考えられます。例えば、研修の対象社員にビジネスマナーを獲得させたいならば、ビジネスマナーに関する本を読書課題として設定します。その後、ペーパーや実技形式でケース別のメール対応や名刺交換の仕方が適切かなどのテストを実施し、定着度を測りましょう。
研修課題として本を読ませることが有効なジャンルは以下が該当します。
・ビジネスマナー
・コミュニケーション
・働き方の基本
本を研修課題とするメリットは0から教える場合と比べて、教える側の教育コストを削減しつつ、一定の効果が見込める点です。研修課題として読ませることで、社会人の基礎知識を丁寧に説明する手間が省けます。加えて、本は分からない箇所を時間をかけて反復学習することが容易であり、ある程度暗記が求められる基礎知識についても効果が見込めます。
学んだ知識やスキルの定着を促すために、読ませるだけでなく、テストを設けたり感想文や概要文を書かせたりして対策しましょう。なお、読書を義務付けるのであれば業務にあたるため、業務時間内に実施しましょう。
(3)本の内容をもとに研修する場合
本の内容をもとに研修する場合は、知識・スキル定着を早期化させる用途で本を活用するのがおすすめです。研修や読書でインプットした知識をアウトプットする機会を設ければ、学習内容のより効果的な定着が図れます。
活用例としては、業務を遂行する上で下地となるようなテキストを用いて、学ばせた教訓を実際の業務に落とし込めるように定着させる方法があります。具体的には以下のような活用の仕方です。
・研修内で、業務での活用法を指導する
・本で学んだ内容について社員同士でのディスカッションをさせる
・学習内容の業務で生かし方を感想文にまとめさせる
本の内容をもとに研修すると、社員が講義や読書でインプットした知識をディスカッションや感想文の提出によってすぐにアウトプットでき、1人で本を読むよりも理解度・定着度が高まります。さらに、本をテキストとして利用すれば、研修担当者の研修資料を作成する手間が省け、空いた時間を他の業務に使うこともできます。
ただし、研修課題として読ませる場合と同様に、感想文の提出が義務であれば業務に該当するため、業務時間の中で書かせる工夫をする必要があります。
2.研修担当者が企画時に読むべきおすすめ本
研修企画時は、まず「研修の組み立て方」を学ばなければ、適切なカリキュラムを設定できません。そうなれば、知識・スキルが定着しない可能性があります。また、「指導・教え方」について学ばなければ、社員のモチベーションを管理しづらくなります。
この章では、研修の企画時によむべきおすすめ本4冊の基本情報と想定している読者、活用の狙いなどを解説します。
研修企画についての本
研修企画についてのおすすめ本は以下の2冊です。
・研修開発入門「研修評価の教科書」
・研修デザインハンドブック
『研修開発入門「研修評価」の教科書』は会社にフィットした研修の実施や評価していく際に、『研修デザインハンドブック』は効果の高い研修をデザインする際にそれぞれ役立ちます。
・研修開発入門「研修評価の教科書」
本書は現場講師を任命されたマネジャーや研修の開発を行う人事部の方を読者と想定しており、研修で学んだことを参加者が実際の現場で活用できるような研修に役立てられます。
タイトル | 研修開発入門「研修評価」の教科書 |
作者 | 中原淳、関根雅泰、島村公俊、林博之 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
出版年 | 2022年 |
価格 | 2400円+税 |
ISBN | 978-4-478-11553-4 |
あらすじ | 研修を企画・立案し、自社に最もフィットした研修を実施・評価していくための入門書。「企業内人材育成入門」の実践編として、研修講師を任命された現場のマネジャー、研修の開発を行う人事部の方を対象に「数字」と「物語」による新しい研修評価の考え方と方法を解説している。 |
・研修デザインハンドブック
本書は研修を実施してはいるが、いまいち効果を感じられない方を読者と想定しており、参加者が研修に主体的に参加することで盛り上がり、学んだ内容を生かせる研修に役立ちます。
タイトル | 研修デザインハンドブック |
作者 | 中村文子、ボブ・パイク |
出版社 | 日本能率協会マネジメントセンター |
出版年 | 2018年 |
価格 | 2800円+税 |
ISBN | 978-4-8207-2669-2 |
あらすじ | 研修・セミナーの効果を高めるためには研修参加者が主体的に学ぶことが大切である。本書では学ぶための意欲を高め、学習効果を最大化する研修を行ううえで欠かせない「インストラクショナルデザイン」の理論と実践をまとめている。知識のない方でも、8つのステップに沿って考えるだけで、効果的な研修をデザインできるようになる。 |
指導・教え方についての本
指導、教え方についてのおすすめ本は以下の2冊です。
・若手育成の教科書
・講師・インストラクターハンドブック
『若手育成の教科書』では活躍する若手を育てる際に、『講師・インストラクターハンドブック』は研修・セミナーの効果を高める際に役立ちます。
・若手育成の教科書
本書は研修に限らず若手を育成する必要がある読者を想定しています。若手が自ら成長する仕組みをつくるときにおすすめの本です。
タイトル | 若手育成の教科書 |
作者 | 曽山哲人 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
出版年 | 2021年 |
ISBN | 978-4-478-10477-4 |
あらすじ | 若手が急成長できる「最強の人材育成術」を紹介する本。のべ3000人以上の採用に関わり、300人以上の管理職育成に携わったサイバーエージェントの人事部門による現場で活用できる「抜擢メソッド」を解説している。 |
・講師・インストラクターハンドブック
本書は、経験の有無を問わず研修・セミナーで講師をする人すべてを読者だと想定しています。研修参加者の意欲を高めて、学習効果を最大化する研修・セミナーの実施を検討中の方におすすめです。
タイトル | 講師・インストラクターハンドブック |
作者 | 中村文子、ボブ・パイク |
出版社 | 日本能率協会マネジメントセンター |
出版年 | 2017年 |
価格 | 2800円+税 |
ISBN | 978-4-8207-5963-8 |
あらすじ | 研修参加者の学ぶ意欲を高め、学習効果を最大化するために欠かせないスキルをボブ・パイクが体系化した「参加者主体の研修手法」をベースに紹介。具体的には研修に携わる人にとって必須のスキルであるインストラクショナルデザイン、デリバリースキル、ファシリテーションスキル、効果測定などを解説している。効果的な学びを促す研修をデザイン、運営するノウハウをまとめた1冊。 |
3.研修課題として読ませるべきおすすめ本
「ビジネスマナー」、「コミュニケーション」は良好な関係性を築き、業務を円滑にするために必須のスキルです。それらを踏まえた上で、社会人としての働き方の基本となる考え方を学ばせるとそのスキルをより効果的に扱えるようになるでしょう。
そのため、研修課題として、「ビジネスマナー」や「コミュニケーション」「働き方の基本」についての本を読ませるのは有効と言えます。
また、キャリアを積んだ社員にももちろん必須の能力であり、読ませることでの効果は見込めるでしょう。
この章では、研修課題として読ませるべきおすすめ本6冊の基本情報と想定している読者、活用の狙いなどを解説します。
ビジネスマナーについての本
新入社員をはじめとした若手に対して、ビジネスマナーのような通例としての作法を学ばせるならば、本が有効です。
・最新ビジネスマナーといまさら聞けない仕事の超基本
・入社1年目ビジネスマナーの教科書
・大人の語彙力ノート
「最新ビジネスマナーといまさら聞けない仕事の超基本」「入社1年目ビジネスマナーの教科書」はビジネスマナーを広く学ぶ際に、「大人の語彙力ノート」はメールやビジネスの際の語彙力を増やしたい際に役立ちます。
・最新ビジネスマナーといまさら聞けない仕事の超基本
本書はこれからビジネスマナーを学ぶ人、社会人歴はあるがあまりビジネスマナーに自信がない人など、すべての働く人にとって役立つ一冊です。ビジネスマナーや基本的なマナー、チャットワークなどの比較的新しいものに対するマナーなどについて網羅的に理解させたいときに、活用してみると良いでしょう。
タイトル | 今さら聞けない仕事の超基本 |
作者 | 石川和男 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
出版年 | 2019年 |
価格 | 1200円+税 |
ISBN | 978-4-02-333266-9 |
あらすじ | ビジネスマナーはもちろん、身だしなみや言葉遣い、挨拶の仕方といった基本的なマナーや社会人の多種多様な制度の手続き方法、チャットルールの活用法など、すべての働く人が活用できる仕事の基本を網羅的に解説している。 |
・入社1年目ビジネスマナーの教科書
本書は新入社員1年目に限らず、ベテラン社員も読者対象としています。こちらも「最新ビジネスマナーといまさら聞けない仕事の超基本」と同様にマナーに対して網羅的に理解させることに役立つ一冊です。
タイトル | 入社1年目ビジネスマナーの教科書 |
作者 | 西出ひろ子 |
出版社 | プレジデント社 |
出版年 | 2017年 |
価格 | 1200円+税 |
ISBN | 978-4-8334-2229-1 |
あらすじ | 身だしなみや電話応対の基本、敬語、ビジネスのEメールの送信方法などの基本的なビジネスマナーから、会食や冠婚葬祭の際のマナーなどをわかりやすいイラストつきで紹介している。 |
・大人の語彙力ノート
本書は自分の語彙のなさに悩んでいたり、ビジネスの際の言葉遣いを知りたい人を想定して書かれています。さまざまな言い換え表現の事例を通じて、社員に表現力や適切な言葉遣いを身につけさせることができます。
タイトル | 大人の語彙力ノート |
作者 | 齋藤考 |
出版社 | SBクリエイティブ |
出版年 | 2017年 |
価格 | 1300円+税 |
ISBN | 978-4-7973-9344-6 |
あらすじ | さまざまな言葉の実践的な言い換えを「普段の会話」や「お願いするとき」などのケース別に紹介。ビジネスシーンで相手に失礼のないような伝え方や教養を感じさせる文章を学べる内容となっている。 |
コミュニケーションについての本
業務のさまざま場面に合わせたコミュニケーション力は、社会人が身につけるべき必須のスキルです。ここでは、主にビジネスにおいてのコミュニケーションに関する本を3冊ご紹介します。
・人は話し方が9割
・人を動かす
・1分で話せ
「人は話し方が9割」は円滑なコミュニケーションの方法を学ぶ際に、「人を動かす」は人との良好な関係の築き方を学ぶ際に、「1分で話せ」はビジネスにおける適切な伝え方を学ぶ際に、それぞれ役立ちます。
・人は話し方が9割
本書はコミュニケーションに苦手意識がある人向けの一冊と言えます。この本を活用することで、コミュニケーションに対する苦手意識を取り払うことが期待できます。
タイトル | 人は話し方が9割 |
作者 | 永松茂久 |
出版社 | すばる舎 |
出版年 | 2019年 |
価格 | 1400円+税 |
ISBN | 978-4-7991-0842-0 |
あらすじ | コミュニケーションの基本である会話がうまくなるコツについて紹介している本。相手に好まれる話し方や相手の心を動かす話し方について解説している。話すことに苦手意識がある人もこれを読めば会話で悩んだり、疲れたりすることが少なくなる。 |
・人を動かす
本書は人を動かす立場にある社員はもちろん読むべきですが、新入社員にも十分おすすめできます。業務でともに仕事をする人と良好な関係を築かせる上で、基本的な原理・原則を学ぶことができる一冊です。
タイトル | 人を動かす |
作者 | Caarnegie Dale |
出版社 | 創元社 |
出版年 | 1999年 |
価格 | 1500円+税 |
ISBN | 978-4-422-10051-7 |
あらすじ | 会社での人間関係や、身近な家族・友人と良好な関係を築くための方法が書かれた本。人に好かれて人の心を突き動かすためにはどんな行動や自己変容をすればよいのかを「人を動かす3原則」や「人に好かれる6原則」「人を説得する12原則」「人を変える9原則」に沿って説明している。 |
・1分で話せ
本書は話すのが長くなってしまいがちな人に、伝えたいことをシンプルに表現するためのノウハウをまとめた一冊です。業務で発生するコミュニケーションの齟齬を解消し、円滑に意思疎通を図るための素地を身に付けさせたい場合におすすめです。
タイトル | 1分で話せ |
作者 | 伊藤羊一 |
出版社 | SBクリエイティブ |
出版年 | 2018年 |
価格 | 1400円+税 |
ISBN | 978-4-7973-9523-5 |
あらすじ | 著者の伊藤氏は「1分で話せないような話は、どんなに長くても伝わらない」と考えており、伝わる伝え方の「型」の部分や「結論の決め方」、「言い切れない」というメンタルの話、1分で記憶に残す方法などを紹介している。 |
働き方の基本についての本
新入社員に社会人としての働き方に対する基本的な考え方を学ばせることで、自ら能動的に成長を目指せるような人材の育成が見込めます。ここでは、働き方の基本に関する本を3冊紹介します。
・入社1年目の教科書
・これからの会社員の教科書
・入社1年目からどう働くか
・入社1年目の教科書
本書は、入社1年目の新入社員に向けて、ビジネスパーソンとしての第一歩を踏み出すための心構えを中心に解説している一冊です。社会人として活躍できる人材への成長を目指して、仕事に取り組む姿勢や具体的な行動を学ばせたい方におすすめです。
タイトル | 入社1年目の教科書 |
作者 | 岩瀬大輔 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
出版年 | 2011年 |
価格 | 1429円+税 |
ISBN | 978-4-478-01542-1 |
あらすじ | 「頼まれたことは、必ずやりきる」「50点で構わないから早く出せ」「つまらない仕事はない」のような、新入社員が仕事を進める上でのヒントとなる50の行動指針を示している本。社会人として将来活躍できる人材になるための、仕事に取り組む姿勢や具体的な行動の仕方を解説している。 |
・これからの会社員の教科書
本書は、入社1年目からベテランまでのあらゆる社員に、ビジネスパーソン同士の「ルール」「マナー」「お作法」について学ばせることができる一冊です。新入社員を社内外のあらゆる人から評価される人材に育てるために、「仕事の基本」を学ばせたい方におすすめです。
タイトル | これからの会社員の教科書 |
作者 | 田端信太郎 |
出版社 | SBクリエイティブ |
出版年 | 2019年 |
価格 | 1400円+税 |
ISBN | 978-4-8156-0243-7 |
あらすじ | 「風邪を引いたら、休むべきか?」「ミスをしたとき、どうすればいいのか?」「これからの時代に生き残るために、なにを学べばいいのか?」このような仕事の疑問を解消してくれる1冊。仕事の基本を学びたい新入社員や、自分の仕事の姿勢を振り返りたい、入社4・5年目の社員、部下へ社会人としての基本をどのように伝えるか困っている上司・先輩を読者と想定しています。 |
・入社1年目からどう働くか
本書は、新入社員に向けて入社1年目をどのような考えをもって働くべきかを説明した1冊です。社内外で求められるような人材に成長させるために、どのようなマインドや方法で仕事に臨めばよいかの具体例を示したい方におすすめです。
タイトル | 社会人になるということ |
作者 | イシコ |
出版社 | SBクリエイティブ |
出版年 | 2021年 |
価格 | 1600円+税 |
ISBN | 978-4-8156-0790-6 |
あらすじ | 社内外で評価される人材を目指すために、入社1年目で行っておくべきことを「マインド」「仕事術」「自己投資」「キャリア戦略」に分けて説明。時代の変化によって、終身雇用や年功賃金のような常識が通用しなくなった現代で、求められる人材になるための働き方についてまとめた1冊。 |
4.本の内容をもとに研修する際に用いるべきおすすめ本
本の内容をもとに研修する場合は、「考え方」や「自身の生かし方」などの人間としての成長につながる本を読ませるのがおすすめです。そのような本は基本的に抽象的な場合がほとんどで、実際に行動にうつすにはどうしたら良いかわからないことも多くあります。しかし、全員で研修の中で読み進めることで、個人であったら十分に理解できなかったものが理解ができるようになり、学んだ内容を行動に移しやすくなります。
この章では、本の内容をもとに研修する際に用いるべきおすすめ本3冊の基本情報とそれぞれの本が想定している読者、活用の狙いを解説します。
考え方についての本
仕事や普段の生活の上で大切な考え方を学ばせるには以下の2冊がおすすめです。
・道をひらく
・チーズはどこへ消えた
「道をひらく」は人生の困難に直面した際や、これから直面するかもしれない困難に立ち向かう際に、「チーズはどこへ消えたか?」は変化が激しい世の中に対して柔軟に対応できる方法を学ぶ際に役立ちます。
・道をひらく
本書はあらゆる年代、職種の人に役立つ本であり、人生におけるさまざまな場面で、役に立つヒントとなります。ビジネスの場面だけでなく、人生のさまざまな考えを深めさせたい場合に活用しましょう。
タイトル | 道をひらく |
作者 | 松下幸之助 |
出版社 | PHP研究所 |
出版年 | 1968年 |
価格 | 870円+税 |
ISBN | 978-4-569-53407-7 |
あらすじ | 昭和43年の発刊以来、累計550万部を超え、いまなお読み継がれる驚異のロングセラーの本。自分の現状と本の目次を照らし合わせて読むと高い効果を発揮する。例えば、失敗して落ち込んでいるならば、「自信を失ったときに」「困難にぶつかったときに」「運命を切りひらくために」を読むと立ち直れるヒントを得られる。 |
・チーズはどこへ消えた?
本書は新しい環境に不安を感じたり、変化を恐れたりしている人を読者と想定しています。さまざまな状況でどのように対応すべきかを伝え、変化に柔軟に対応できるスキルを身に付けさせる場合に、役立つ一冊です。
タイトル | チーズはどこへ消えた? |
作者 | Johnson,Spencer |
出版社 | 扶桑社 |
出版年 | 2000年 |
価格 | 838円+税 |
ISBN | 978-4-594-03019-3 |
あらすじ | 米国の医学博士・心理学者であるスペンサー・ジョンソンが著した童話でありビジネス書。内容は迷路の中に住み、チーズを探す2人と2匹の物語である。全世界で2800万部を突破しており、発売から20年以上経過した今もなお読まれ続けている世界的ベストセラー。IBM、アップル、メルセデス・ベンツ等の世界のトップ企業が研修テキストに採用しており、人生のさまざまな局面でどのように対応すべきかを教えてくれる。 |
自身の生かし方についての本
新入社員に自身の長所の生かし方に気づかせ、活用させたいのであれば、「さあ、才能に目覚めよう 新版」を読ませることがおすすめです。
「さあ、才能に目覚めよう 新版」は新入社員の長所に気づかせ、普段の業務に生かせるようにすることで社員の効率的な成長の促進に役立ちます。
・さあ、才能に目覚めよう 新版
本書は自分の強みを見つけられていない、または見つけたが使い方がわからない人向けに、自身の強みを発見し、うまく活用できるようになることを目指しています。自分の強みがまだ分かっていない新入社員の研修で活用すると良いでしょう。
タイトル | さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 |
作者 | トム・ラス |
出版社 | 日本経済新聞出版社 |
出版年 | 2017年 |
価格 | 1800円+税 |
ISBN | 978-4-532-32143-7 |
あらすじ | 人が持つ強みである「34の資質」に着目した本。新版となる本書は、その「34の資質」それぞれについて「どう使えばあなたの武器になるか」「どうすればその資質を持つ人たちを活かすことができるか」といった「強みの活かし方」にフォーカスしている。具体的には34の資質ひとつひとつについて、それぞれ10項目の〈行動アイデア〉と3項目の〈人の活かし方〉を解説している。 |
5.まとめ
研修における目的別の活用方法や、ジャンル別の研修に役立つおすすめ本について紹介しました。本は研修を企画・実施する際に、効率的に実施することを可能にし、研修の効果も高めてくれます。今回取り扱った本の注文は三省堂書店で取り扱っており、本の一括購入も可能であるため、新入社員研修で本をまとめて買いたいという方はぜひご検討ください。