新学期や家庭学習の準備で、「使いたい教材があるけれど、どこでどうやって購入すればいいのだろう?」と悩んだ経験はありませんか。特に、学校で配布される教科書や、一般の書店では見かけない塾専用の教材などは、いざ個人で手に入れようとすると戸惑うことも多いでしょう。この記事では、教材の種類に応じた具体的な購入方法から、個人で購入する際の注意点まで、分かりやすく解説していきます。
教材はどこで購入できる?種類別の入手方法
教材と一言でいっても、学校の授業で中心的に使われる「教科書」から、家庭学習をサポートする「副教材・テキスト」、そして専門的な内容を扱う「塾用教材」まで様々です。それぞれ入手方法が異なるため、まずは購入したい教材の種類に合わせた方法を確認しましょう。
学校の「教科書」を購入する方法
小中学校の義務教育期間中は無償で配布される教科書ですが、紛失した場合や家庭学習用にもう一冊欲しい場合など、個人で購入することも可能です。教科書は、一般的な書店ならどこでも買えるわけではなく、「教科書取扱書店」として指定されている店舗でのみ購入できます。お近くの取扱書店は、一般社団法人全国教科書供給協会のウェブサイトで確認することが可能です。また、教科書供給所に直接問い合わせるか、インターネット販売に対応している供給所から購入する方法もあります。
購入場所 | メリット | デメリット |
教科書取扱書店 | 直接手に取って確認できる | 在庫がない場合がある |
教科書供給所 | 在庫が豊富にある可能性が高い | 拠点数が少なく遠方の場合がある |
インターネット通販 | 自宅から注文できる | 送料がかかる場合がある |
ドリルや問題集などの「副教材・テキスト」を購入する方法
ドリルや問題集、参考書といった副教材・テキストは、比較的簡単に入手できます。大型書店やオンラインショップで広く取り扱われており、様々な種類の中から自分に合ったものを選ぶことが可能です。特に、学校の教科書内容に沿って作られた「教科書準拠」の問題集は、授業の予習・復習に役立つため人気があります。これらの教材は、大手オンラインショップでも手軽に購入できます。一方、学校で配布される問題集は「教科書」と同じ扱いのものが多く、通常の書店では購入できない場合があります。
市販されていない「塾用教材」を購入する方法
塾用教材は、塾での指導に最適化されて作られているため、問題数が豊富で解説が詳しいなど、質の高い教材が多いのが特徴です。しかし、その名の通り塾での使用を前提としているため、一般の書店では販売されていません。基本的には先生にご相談ください。また、数は少ないですが、塾用教材を専門に扱うオンラインショップも 存在します。ただし、個人間取引や専門サイトでの購入は、価格や商品の状態をよく確認する必要があります。
教材を個人で購入する主な方法
教材を個人で手に入れるための具体的な方法はいくつか存在します。それぞれの方法にメリットとデメリットがあるため、ご自身の状況に合わせて最適な手段を選びましょう。
教科書取扱書店で直接購入する
最も一般的な方法は、お住まいの地域にある教科書取扱書店に足を運ぶことです。店舗によっては在庫がない場合もあるため、事前に電話で問い合わせてから行くと確実です。どの出版社の教科書が必要か、正確な情報を伝えて確認しましょう。学校の先生に聞けば、お近くの取扱店を教えてもらえることもあります。
教科書供給所のウェブサイトを利用する
各都道府県にある教科書供給所の中には、インターネット通販に対応しているところもあります。供給所は教科書の在庫を豊富に抱えているため、書店で見つからない場合でも入手できる可能性が高いです。ただし、供給所によっては個人への直接販売を行っていない場合もあるため、ウェブサイトで販売方針を確認するか、直接問い合わせてみましょう。
供給元の種類 | 主な特徴 | 購入時のポイント |
教科書取扱書店 | 地域に密着した販売店 | 事前に在庫の有無を確認することが推奨される |
教科書供給所 | 各都道府県に拠点を持つ卸売業者 | ウェブサイトでの通販対応の有無を確認する必要がある |
出版社 | 教科書を作成・発行する会社 | 直接販売は行っておらず、供給所や書店経由での購入となる |
一般的なオンラインショップで購入する
大手オンラインショップでは、主に市販のドリルや問題集、参考書などを購入できます。塾用教材が出品されていることもありますが、定価よりも高額に設定されている場合があるため注意が必要です。幅広い選択肢の中からレビューを参考にしながら選びたい場合に便利な方法です。
フリマアプリやネットオークションを活用する
フリマアプリやネットオークションは、市販されていない塾用教材を探す際に有効な手段です。既に使われなくなった教材が出品されていることもあるため、比較的安価に入手できる可能性があります。しかし、個人間での取引になるため、書き込みの有無や商品の状態、最新版かどうかなどを出品情報でしっかりと確認し、納得した上で購入することが重要です。
教材購入時に知っておきたい注意点
教材をスムーズに、そして間違いなく購入するためには、いくつか事前に知っておくべき注意点があります。特に教科書の場合は、学校で使っているものと違うものを買ってしまうと学習に支障が出るため、慎重に確認しましょう。
使用する教科書の発行会社を確認する
同じ教科、同じ学年であっても、地域や学校によって採用されている教科書の発行会社は異なります。例えば、英語の教科書一つをとっても、東京書籍、三省堂など複数の出版社が存在します。購入前には、必ず自分の学校でどの出版社の教科書が使われているのかを確認してください。これは、学校の先生に尋ねるのが最も確実な方法です。
教科書改訂のタイミングに注意を払う
教科書は、およそ4年に一度のサイクルで内容が改訂されます。古い版の教科書を購入してしまうと、授業内容と合わなくなってしまう可能性があります。特に、年度の切り替わりの時期に購入する際は、最新版かどうかを必ず確認するようにしましょう。改訂年にあたっている場合は、新しい教科書が市場に出回るタイミングも考慮する必要があります。
オンラインでの個人間取引のリスクを理解する
フリマアプリやネットオークションは便利な反面、個人間取引ならではのリスクも伴います。「新品」と書かれていても実際には使用感があったり、付属品が欠けていたりする可能性もゼロではありません。出品者の評価を確認したり、商品説明を隅々まで読んだりして、トラブルを未然に防ぐ意識を持つことが大切です。不明な点があれば、購入前に出品者に質問することをお勧めします。
教材購入に関するよくある質問
ここでは、教材の購入に関して多くの方が抱く疑問についてお答えします。購入前の最終確認として、ぜひ参考にしてください。
教科書の価格はどこで確認できますか?
教科書の本体には定価が記載されていません。これは、価格が文部科学大臣によって認可され、決定するのが使用年度の前年度の2~3月ごろになるためです。正確な価格を知りたい場合は、教科書協会のウェブサイトに掲載されている定価表で確認することができます。なお、教科書は非課税です。
項目 | 詳細 |
定価の確認方法 | 一般社団法人教科書協会のウェブサイトに掲載の定価表で確認 |
本体への価格表示 | なし |
消費税 | 非課税 |
参考:全国教科書供給協会
デジタル教科書は購入できますか?
近年、普及が進んでいるデジタル教科書も個人で購入することが可能です。出版社によっては、専用のストアで販売を行っています。例えば東京書籍のデジタル教科書・教材は「Lentranceストア」で購入できます。ただし、利用目的が学習や授業研究などに限定されている場合があるため、購入前に利用規約をよく確認しましょう。
参考:Lentranceストア
教科書を紛失した場合も同じ方法で購入できますか?
はい、教科書を紛失した場合も、これまで説明した方法で購入することができます。まずは学校の先生に相談し、地域の教科書取扱書店を教えてもらうのがスムーズです。急いでいる場合は、在庫が豊富な教科書供給所に直接問い合わせてみるのも良いでしょう。
まとめ
教材の購入方法は、その種類によって大きく異なります。教科書は「教科書取扱書店」や「教科書供給所」で、副教材は一般の書店やオンラインショップで手に入れるのが基本です。塾用教材のような特殊な教材も、ネットを活用することで個人での入手も可能です。購入の際は、出版社や改訂年度を正確に把握し、自分に合った方法で必要な教材を確実に手に入れ、学習に役立ててください。
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